抗酸化物質で活性酸素をなくして疲労回復
<お茶を飲み、野菜をたくさん食べれば、抗酸化作用で体内の活性酸素がなくなり、
病気にならず、元気で長生きできる>
過去の本には、疲労の原因が乳酸であると記載されていました。しかし現在のインターネットで調べると、
「疲労の原因は乳酸ではなく活性酸素である」と常識が変わってしまったことに気がつきます。
体が疲れたと感じるのは、活性酸素が増えるからなのです。
激しい運動をすると、活性酸素が発生します。
ヒトの体にはその活性酸素をなくすしくみがあるので、
軽い運動では疲れません。しかしその除去が間に合わないと、
活性酸素が増えて、疲れるのです。
疲れた時に、お茶やレモンなどの抗酸化物質を飲むと、
活性酸素をなくしてくれるので、疲労が回復するのです。
事務的な作業のストレスでも活性酸素は増えます。
食べ過ぎた後の消化時にも、この現象がおきます。
タバコや紫外線も活性酸素を増やします。
病気の時にだるくなるのは、体内の炎症によって活性酸素が増えるからです。
多量に活性酸素ができるので、それを体からなくすしくみが
追いつかず、常に倦怠感を感じるようになるのです。
何を食べたり飲んだりするとよいのでしょうか?
抗酸化物質は多種多様であり、
代表的なものだけでも次のように10種類以上あります。
◆ビタミンC
疲れた時にレモンをとると楽になるのは、抗酸化物質であるレモンのビタミンCが
疲労の原因である活性酸素をなくしてくれるからです。
レモンだけでなく、野菜や果物には、何でもビタミンCが入っています。
果物は糖分が多いですので、野菜をたくさん食べるのがよいでしょう。
◆ビタミンE
ビタミンEだけでなく、ビタミンCもいっしょにとると
協力して働き、抗酸化作用が効果的となります。
野菜と一緒にピーナッツやミックスナッツを食べると、
ビタミンCとビタミンEの両方が作用して、
毒物である活性酸素を体内からなくしてくれます。
◆リコピン
リコピンはトマトの赤い色素です。だから赤いトマトほどリコピンの抗酸化作用が強いのです。
◆アリイン
強い抗酸化作用があるアリインは、ニンニクだけでなく長ネギや玉ねぎにも含まれています。
◆イミダペプチド
野菜と違い、肉や魚の抗酸化物質の代表は、イミダペプチドです。
イミダペプチドは鶏の胸肉、豚肉、そして魚のマグロ、カツオなどに多く含まれます。
◆ポリフェノール
ポリフェノールのフラボノイドである、
アントシアニン、イソフラボン、カテキン、プロシアニジンなども
活性酸素をなくす抗酸化作用があります。
アントシアニンは、赤紫色のブルーベリーの色素です。
イソフラボンは大豆に含まれます。
緑茶を飲むと疲れがとれるのは、ビタミンC、Eと
カテキンがお茶の中に入っているからです。
カテキンが集まったプロシアニジンは、リンゴの皮に
多いポリフェノールです。
このように並べると、イミダペプチド以外は植物ですね。
地球上の動物は植物にたよらないと、
健康でいられないのです。
活性酸素が増えると疲れるだけでなく、
体内の細胞が壊れ、老化が進行し、病気になります。
認知症にもなりやすくなります。
お茶を飲み、野菜をたくさん食べて、
元気に長生きしましょう。